Gold Experience

これはubuntuしか触ったことのない少年がmanjaroと出会い、成長していくストーリーである。

第零章 : PUROROGE

まず私は、自分がintel core-i9 10850Kを購入したことに感謝したい。 manjaroは、インストール直後nvidia driverは入っていないため、GPUに接続されたモニタは機能しないのだ。 そこで、core-i9の "K" の出番である。"K" には、CPUに最低限のGPUが内蔵されている。 私はそのおかげで、マザーボードに接続されたモニタでmanjaroの設定を行うことができた。

第壱章 : INSTALLER

ubuntuは、いい。わからないときには、調べれば初心者用の記事が数多く出てくる。 しかし、デザインが好きではなかった。私はubuntuに飽きてしまったのだ。 その日私は、ubuntuの環境構築を行っていた。もうやりなれた作業で、淡々とこなしていたが、GPUの環境構築でしくじった。 最近よく見るubuntuの環境構築記事はAWSを対象に書いている記事も多い。 私は、誤ってそちらの記事を参考にnvidiaのドライバをいれてしまった。 結果、GPUは正常に作動していたが、描画用に機能する設定はできていなかったのである。

そこで、ラボのシス管はこういった。 「manjaroにしましょう。」と。 manjaroとは、そもそもArch-linux系のカーネルで、ubuntudebian系のカーネルである。 同じlinuxでも、どの程度ubuntuの経験が通用するか不安で、はじめは渋った。 しかし、彼のmanjaroに対する熱い想いに押され、私はついにmanjaroに手を出したのだった。

manjaroのインストーラには4つのタイプがある。

  • plasma : デザインがイケメン
  • XFFCE : windowsに似ている
  • GNOME : ubuntuに似ている

これはX-windowのデザインを選択させている。また、CUIアーキテクチャだけを最初にインストールし、自分で詳細を細かく設定することもできる。 私は、この中でシス管の彼が使用していたplasmaを入れることにした。

第弐章 : INSTALL

パッケージを入れたUSBから、インストーラを起動した。 GRUB2のブートローダからmanjaroを選択し、OSを起動させた。 しかし、真っ黒な背景にBIOSのアイコンが画面中央に表示されたまま止まった。 しばらくして、紫色のノイズが画面上に走り、真っ黒な背景を半分に割ったのだった。 モニタから出たHDMIケーブルはGPUに接続されていた。

 

何度再起動しても、画面にはノイズが走る。原因がわからない。 そこで、CUIインストーラをUSBに入れ、再度試した。 しかし、GRUB2のブートローダが起動するのは、CUIアーキテクチャとて変わらない。 結果は、失敗だった。

時刻はその時26時を回っていた。 眠気がじわじわと押し寄せる中、ふとマザーボードのHBMIポートにケーブルを挿し直した。 すると、きれいな細かい文字が下から上へサーっと流れ、manjaroのインストーラが起動したのだった。

起動した感動で眠気が飛び、manjaroのM.2 SSDへのインストールを淡々とボタンをポチポチと押し、実行した。 ここで、問題が出た。 インストーラが95%で止まったのだ。 ちょうどその時シス管の彼が3時間前に投稿されたmanjaroのバグについて読んでいた。 同じ症状だった。解決策はまだ立っていなかったので、強制シャットダウンし、インストールされたmanjaroを起動してみた。

更新されていないパッケージが500件ほどあったが、問題なく動作している。 もしやイけるのでは...?

第参章 : PACKAGE

ここでubuntuとの違いだが、ubuntuのパッケージ管理システムはaptだが、manjaroはpacmanである。 これがうまく動作すれば、おそらく大丈夫だろうと考え、まずはパッケージの更新を行った。

sudo pacman -Syu #全パッケージのアップグレードとリフレッシュ

これを行うことで、95%で固まったインストーラの残りのタスクを保管できていると思っている。(実際更新されたパッケージは500個ほどあり、インストール直後にあった未更新のパッケージ数とほぼ一致した。)

さぁ、ここからは自分の欲しいパッケージのインストール作業である。 私のPCには、RTX2070SUPERが入っているのですが、現状モニタに接続されているのは、マザボであるためGPUからモニタ接続したい。 欲しいパッケージは - nvidia-driver-450.66 - cuda11 - cuDnn8 の3つである。 ubuntuであれば、CUDAのインストールまでがOSのインストールだと思っている。 というのは、慣れるまではCUDAのインストールがとても骨が折れる作業なのである。 しかし、manjaroはその限りではない。なぜなら "pacman"がいるからである。 上記3つのインストールは

sudo mhwd -i pci video-nvidia-450xx
sudo pacman -Syu cuda
sudo pacman -Syu cudnn

以上である。 素晴らしい。ubuntuのあの努力は何だったのか。 あぁ、、、もっと早くmanjaroを知りたかった。 他にもメジャーなパッケージはpacmanを用いれば簡単にダウンロードできるそうだ。 あぁ、感動だ。 今回はこれで以上にしたい。 manjaroを紹介してくれたシス管の彼には本当に感謝したい。ありがとう。